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ソヴィエトのおもちゃ【日本語字幕つき】1924ソ連アニメ ジガ・ヴェルトフ

1924年制作のパブリックドメイン作品。英語字幕付きの元動画↓に
   • Sovetskie.igrushki.1924.  
日本語字幕を付けたものです。サウンドトラックは不明。以下雑な解説

1924年ジガ・ヴェルトフ監督・脚本によるソ連初のアニメーションと言われる作品。「なんかシュール」と思った人は彼の代表作『カメラを持った男』も参照のこと。
   • カメラを持った男(日本での旧題:これがロシヤだ)【日本語字幕】映画 1929ソ連 ジ...  
原作?はデニス・ヴィクトル・ニコラエヴィッチ。プラウダ新聞に掲載されたデニスの政治風刺漫画の映画化です。アニメーターにアレクサンダー・ヴァシリエヴィチ・イワノフ、ベリャコフ・イワン・イワノビッチ、ブッシュキン・アレクサンダー・イワノビッチ。
唯一のスタッフクレジットと思しき”ゴスキノ”ですが、人民委員評議会の国内映画製作の国営化に関する法令で全ロシア写真映画撮影局(VFKO)が設立され、その管轄下にRSFSR内のすべての写真映画撮影事業が移管、1922年RSFSR人民委員評議会の布告によりVFKOは中央国営企業「ゴスキノ」に改称。つまり国営企業によるプロパガンダ作品です。

作品はツリーの前に並ぶ人形から始まります。そして豪勢な食事を食べるブルジョアらしき人物、食事が終わりお酒を飲み干す、寝そべり今度は女性を要求、女はブルジョアを楽しませて見返りに贈り物を受け取り、彼に「取り込まれ」ます。
そしてバルト諸国へ!との号令。ロシア革命中の1918年に独立を宣言したラトビア共和国を倒せと寝ながら訴えます。そして「バルト海の真珠」と讃えられるラトビアの首都リガへ、多少身を削り口の中から物資を発送。
そしてここで金床をバックにヒーローが登場!そうだね、労働者だね。彼はブルジョアを指して豚のようだ、もう十分食ったろ、と伝えます。
追加で出てくる「死んだ教会」と「生きている教会」。(ソヴィエトは無神論で教会をスーパー弾圧していました)。死んだ教会はロシア正教、生きてる方はカトリックですね。彼らはお互いに争っていますが、最終的に二人ともブルジョアに跪きます。
そこで労働者がハサミを取り出し膨れ上がったおなかを切って、「重さと大きさ」に準じた税を取り出そうとします。そしてうまくいきません。その間にブルジョアは教会にわいろを配ります。
労働者がさらに税金払えと踏みつけますが、出てくる金貨はわずかなもの。
そこにお待ちかね、鎌をもった新たなヒーローが参上だぁ!YES!「農民(NO☆MIN)!」
彼らは力を合わせ、文字通り合体して、ブルジョアの腹を「ケンタウロス」によって蹴破り大量のお金を取り出して人民銀行へ送ります。
そして兵隊を呼び込んだところで作者「ゴスキノ」が登場、ブルジョアは人形に戻り、登場した人形が全部登場。兵士が重なり、形作ってブルジョア、教会、ブルジョアに仕えた女を吊るします。その兵士のさらに上に配置される労働者と農民。その形が木に変化、すべてのプロレタリアが「新年のツリー(新年のために立てられる樹木、ロシア、トルコなどでその習慣がある)」を形成し木は星で飾られソ連国旗が現れます。
クレジットには「ゴスキノ」とゴスキノの連絡先。
終劇。

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